映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年)【あらすじ・評価&ネタバレ結末】ホラーとして観るには物足りない

※下方の「ネタバレ結末」&「総評」以外は基本的にネタバレを含みません。

作品情報

基本情報

邦題:『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

原題:『IT』

製作国:アメリカ

上映時間:135分

日本公開日:2017年11月3日

監督:アンドレス・ムシェッティ

キャスト登場人物

ビル・スカルスガルドペニーワイズ

お馴染のピエロさんです。たまに優しそうな顔を見せるけど、口を開けるとバケモノ。

ジェイデン・リーベラービル・デンブロウ

主人公。吃音症の持ち主で、それが原因でいじめられたりしている。

ソフィア・リリスビバリー・マーシュ

紅一点のヒロイン。父親に性的虐待を受けている模様。

フィン・ウルフハードリッチー・トージア

ビルの親友。メガネをかけておりよく喋る。

ジェレミー・レイ・テイラーベン・ハンスコム

太ったかわいい子。この子どことなくノーマン・リーダスに似てません??

ワイヤット・オレフスタンリー・ユリス

敬虔なユダヤ教徒の親を持つ子。しかし宗教に興味はない模様。

ジャック・ディラン・グレイザーエディ・カスプブラク

喘息で体が弱い子。母親が異常な過保護。

チョーズン・ジェイコブズマイク・ハンロン

黒人の男の子。皆の中で一番力強いイメージ。

予告編




作品紹介

私からのコメント

こんばんは!なのんです!

 

はい、そうです!今日はこのピエロちゃんを見てきました。

 

来月(11月)3日公開の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』です。

ていうかこの『イット “それ”が見えたら、終わり。』の部分絶対余計だと思うんですけど…

しかも見えても終わってないし。

何か権利上の問題でもあるのかな?まあいいっか。

 

監督はアンドレス・ムシェッティ。

日本では2014年に公開された、ホラー映画『MAMA』で有名ですね。

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子供たちだけに見える「MAMA」がいるんですが、それがもうすごい化け物で追いかけまわしてくる話。

怖さでいうとなかなかポイント高いのですが、個人的に結末が微妙。

 

そして同じく「ママ」がカギを握ってるからか、よく勘違いでごっちゃにされる『グッドナイト・マミー』

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ドイツ映画で、日本では2016年に公開されたものです。

ホラーというかサスペンス色が濃く、最後で「えぇ!?そうだったのぉ!?」ってなるやつ。

こちらはめちゃくちゃおすすめです。2016年ホラー映画ランキングを作るなら間違いなくトップ3に入れます。

 

そして肝心のペニーワイズを演じるのは、ビル・スカルスガルド

先日の『アトミック・ブロンド』をご覧になった方なら見覚えありますよね?

そう、途中から登場する青年メルケルを演じていた方ですね。

映画『アトミック・ブロンド』【あらすじ・評価&ネタバレ・解説】一体あなたはどこのスパイ?

ちなみに彼、J・J・エイブラムスとスティーヴン・キングがタッグを組むHuluオリジナルドラマ、「キャッスルロック(原題) / Castle Rock」への出演も決まっています!

「キャッスルロック」とはキングの小説にたびたび登場する架空の町の名前です。

注目の俳優さんですねぇ。

 

話を戻しましょう。

今作はまさにそのスティーヴン・キングが1986年に発表した同名の小説を映画化したものになります。

 

昨日に続きまたキングかっ!

だってホラー好きなんですもん(´Д`

直近で映画化されたものと言えば、日本では今年(2017年)2月17日に公開された『セル』です。

映画『セル』【あらすじ・評価&ネタバレ結末】感染した人間が大暴れ。そしてまさかのラスト…

見終えてからなんだかもやもやする作品でした。

 

他に彼の有名な作品と言えば、

孤独すぎて頭おかしくなっちゃったよ『シャイニング』

今作からホラー要素を取り除いたよ『スタンド・バイ・ミー』

ヒューマンドラマも書きますよ『ショーシャンクの空に』

入るなよって言われたのに入っちゃったよ『1408号室』

霧の中にバケモノがいましたよ『ミスト』

挙げだしたらきりがないですね。

全部当たりってわけではないですが、一見の価値はあります。

 

そして、今作には原作があると言いましたが、その原作はさらにモデルとなった人物が存在します。

それがこの方、ジョン・ケイシー

同性愛者であり、6年間で少年を含む33名を強姦した上殺害したそうです。

子供をおびき寄せるために、よくピエルの格好(写真右)をしていたのだとか。

最終的には1994年に処刑され亡くなっていますが、怖すぎる…。

 

それともう一つ、今作をご覧になる方は皆ご存知だと思いますが、こちらは2度目の映画化なんですね。

1度目は1990年公開され、題名は同じく『IT』です。

こいつですこいつ。見覚えないですか?

 

まあこちらのドナルドさんの親戚みたいなものですね。

 

お恥ずかしいことに私は旧バージョンの『IT』を見ていないのですが、187分もあるこちらは新バージョンのさらに先まで描いたストーリーとなっているようです。

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というのも、この作品は「子供たちがペニーワイズを撃退する」前編と、「戻ってきたペニーワイズに対し、大人になった彼らが再び対抗する」後編に分かれています。

新バージョンはその前編のみを描いていますが、すでに後編も製作中とのことです。

※2017年10月30日追記

後編の公開は2019年9月6日になります!お、おそいっ!

とりあえず私は早急に旧バージョンを鑑賞しますね…。

評価

65点

ホラー映画として観るには、圧倒的物足りなさ…。

 

いや、作品が悪いわけじゃないんです。本国ではあらゆるサイトで高評価をたたき出し、批評家も絶賛の嵐です。

私が思うに「ホラー」というジャンル分けが悪い!!

 

ここからは私の妄言なので適当に聞き流してもらっても構わないのですが、今作は怖いピエロに共に立ち向かう「子供たちの成長物語」がメインなんです。

そう、「子供たちの成長物語」なんですよ!

一方私は怖い「ホラー」が観たいな~という気分で鑑賞し始めたので、当然「いや…なんかそんなに??あれ?」となるわけです。

「炭酸飲料のつもりで飲んだら違うジュースでした。」的な、美味しいんだけど求めてたものじゃないがっかり感…。

「笑いあり怖いピエロありの青春ヒューマンドラマ」というジャンルにするべきですよこれは。少なくともこの前半パートは。

 

「怖いホラー映画が観たいな~」という方には、9月27日公開のこちらの方がおすすめ。

映画『ゲット・アウト』【あらすじ・評価&ネタバレ結末】久々にすごいホラーを見ちゃったよ…。

 

以上、なんか思っていたのと違う(#^ω^)

という私の文句でした。

作品自体はまさにホラー版『スタンド・バイ・ミー』といった感じで、怖いシーンもありつつ割と和やかに進む。2時間以上あるので途中少し退屈になったりもしました。

 

う~ん、アメリカの方では「ホラー映画史を塗り替えた!」とかなんとかって言ってますけど、正直過大評価だと感じましたね。



あらすじ(ネタバレなし)

雨が降りしきる中、2人の兄弟が仲良さそうに談笑しています。

どうやら兄が弟のために紙で船を作ってあげているようです。しかし兄は体が弱いために屋内に残り、弟が一人で船を持って出かける。

大雨の中、排水溝沿いの水たまりに船を浮かべて遊んでいると、そのまま流されて排水溝の中に落ちてしまいます。

しかし中からピエロが現れ、船を拾ってくれます。

彼はペニーワイズと名乗り、弟のジョージに友好的に話しかけるが。

 

それ以来町中では次々に子供が失踪し、やがて兄のビルを含めた子供たちが立ち上がるのだった…。

ネタバレ結末

※見鑑賞の方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこにでも湧き出てくる恐怖のピエロ。

大雨の中、兄のビルが弟のジョージに船を作ってあげています。お兄ちゃんはは体が弱いからと残り、かわいいショタくんのジョージが一人で完成した船を持って外へ!

 

しかし水に浮かべて遊んでいると、排水溝に落ちてしまった。

中からペニーワイズと名乗るピエロが出てきて、船を拾ってくれる。

友好的に話しかけられ応じるジョージだが、船を受け取ろうと腕を伸ばした瞬間。

ガブッ。

ギェェェェェェ腕噛みちぎられたぁぁぁ!!!

しかし雨音で誰も聞こえず、そのまま排水溝内に引きずり込まれるジョージ。

 

~~8ヵ月後~~

主人公ビルと友達たちはイジメっ子グループに目をつけられ、何かと暴力を振るわれていました。なぜかというと、皆揃いも揃って冴えない感じの見た目だからです…。

そんな自分たちを自虐的に「ルーザーズクラブ」と名づけます。

 

夏休みに入り、ビルは諦めずにジョージを探しています。両親に何を言われようと彼は弟が生きていると確信していました。

そしてその頃から奇妙な出来事が起こり始める。

マイクは家のお手伝いで肉屋に荷物を運んできました。しかしドアの中から自分の名を呼ぶ声が聞こえ、ペニーワイズらしき姿が映ります。

スタンリーは部屋に入ると突然壁にかけていた絵画が落ち、戻そうとしたら中から女が飛び出し襲われそうになります。

そしてベンは図書館で過去の事件を調べていると、木に首だけが引っ掛かった男の子の写真を見つけます。驚いていると赤い風船を見つけてなぜかついて行く。

そのまま書庫までついて行くが、突然首のない人間に追いかけられる。そして逃げた先にはペニーワイズが。

 

何とか逃げ出すベンだが、今度はイジメっ子グループに捕まる。どこまで悪運なんだ。

彼は腹にナイフで文字を刻まれるが、今度もなんとか脱して逃げ出す。

その頃ビルはリッチー、スタンリーとエディを誘って、川のそばにある下水が流れるトンネルで弟を探していました。

そこに駆け付けるベン。無事助けてもらいます。

しかしイジメっ子グループの一人はトンネルの中に探しに行き、そこでペニーワイズに襲われ行方不明になります。

逃げ出した彼らは、途中でべバリーに出会い彼女を仲間に加えます。そして無事ベンの応急処置を済ます。

 

べバリーは大人っぽくて美人なので、少年たちは皆彼女に惹かれるのですが、実は彼女は家で父親に性的虐待を受けていました。

悲しんでむしゃくしゃした彼女は、洗面所で長い髪をバッサリ切って短髪にします。すると髪が流れ込んだ排水口から突然黒い髪がメキメキと生えてきて、大量の血が噴き出します。

(そういや1作目の『エルム街の悪夢』にも、ベッドの真ん中から血が噴水のように噴き出すシーンがありましたね。パロディでしょうか。)

彼女は大声で叫び父親が駆け付けるが、どうやら彼には見えないようです。

 

一方自宅にいたビルは、失踪当時のようにレインコートを着たジョージが見えて地下室まで追っていくが、実はペニーワイズの罠でした。しかし何とか逃げ切る。

 

翌日、「ルーザーズクラブ」の面々は、黒人の少年マイクがいつものイジメっ子グループにいじめられているところに遭遇。

いつもは黙っている彼らですが、人数で勝っている彼らはなんと川岸の石を拾い投げつけます。気付いたら双方石の投げ合いに。

ていうかここ何気なく描かれているけどいででで痛々しすぎる。だってこぶしサイズの石ですよこれ。

そして彼らは無事打ち勝ちます。「ルーザーズクラブ」は新たにマイクを加え7人に。


仲間が結集しついにピエロに立ち向かう時…!

彼らはビルの家に集まり、プロジェクタで地図を映し出してペニーワイズの居場所を探る。

しかしスクリーン上に突然ペニーワイズの姿が映り、終いには貞子のように中から出てきて襲い掛かってきます。

プロジェクタをぶち壊しなんとか撃退。

そしてついに彼らはペニーワイズの基地である井戸小屋に踏み込むことを決めました。

 

皆で突入するが、案の定ペニーワイズはたくさんの罠を仕掛けていました。彼らは奮戦するもエディが腕を骨折。何とか逃げ出します。

エディの母親は過保護であり、「うちの子にこれ以上近寄らないでちょうだい!!」状態で激おこ。

そして散々怖い目に遭った他のメンバーも、これ以上はごめんだと言い去っていきます。バラバラになってしまった「ルーザーズクラブ」。

 

それから遠くないある日、べバリーは家に居ました。

相変わらず父親に性的虐待を受けていた彼女は、それに反抗しついに父を殺してしまう。逃げ出そうとする彼女の前に現れたのはペニーワイズでした。

連れ去られるべバリー。

 

それを知ったビルは「ルーザーズクラブ」の面々に呼びかけ、6人は再び揃う。そして彼女を助けるためまた井戸小屋に向かうのだった。

中に入って井戸を見つけ、彼らは次々とロープを使い降りていく。しかしそこにイジメっ子グループのリーダー、ヘンリーが突然現れる。

彼はペニーワイズに唆されて父親を刺し殺し、凶暴化していました。

マイクが彼に殺されかけるが、井戸に突き落とし撃退します。

 

地下に入った彼らは、中に広い空間を見つけます。そこにはべバリーが浮いており、さらに上空には今まで行方不明になっていた無数の子供たちの姿が…。

目が覚めないべバリーですが、ベンがキスをすることで目覚めます。もう完全に『美女と野獣』。

 

 

続いてまたしてもジョージに扮したペニーワイズが出てきます。しかしビルももう騙されません。彼を撃ち殺します。

 

するとペニーワイズが本来の姿を現し、ついにラストバトルへ。

数で勝っている「ルーザーズクラブ」の皆さん、持参した武器で見事にピエロをボコボコにします。

ビル「もうお前のことなんて怖くない。今はお前が俺たちを怖がっているんだろ。」

ペニーワイズは「ギクッ。」と言わんばかりの顔で、井戸に落ちていき消えました。

 

「ルーザーズクラブ」の一夏の冒険はこうして幕を閉じました。

彼らは、もしまたペニーワイズが現れた時には、全員でこの町に集まることを誓います。

 

手のひらをガラスの破片で切り、血の盟約を交わすという痛々しい方法で。

そうして一人また一人と帰っていき、最後に残ったビルとべバリー。

二人は幸せなキスをして終了。

~THE END~

総評

「ルーザーズクラブ」だった弱々しい彼らが、共に強大な敵に立ち向かい成長することがこの物語の全てです。

なので言ってしまえば別に敵はなんでもいいんですね。

程々に怖くて笑えていい話ではあるけど、やっぱりホラー映画としては物足りないよ…。

 

そして最初の方でも言った通り、この物語はあくまでも前編であり、後編では大人になった彼らが再びペニーワイズと対峙することになります。

※2017年10月30日追記

前でも述べた通り、後編の公開は2019年9月6日になります!

 

ちなみに評価の方でも絶賛の嵐だと言いましたが、今作はアメリカのホラー映画前売り券売上ランキングで、今まで1位だった『パラノーマル・アクティビティ3』を抜いてぶっちぎりのトップとなりました!

それぐらいすごいらしいです。

公開前にはペンシルヴァニア州で排水溝に赤い風船が括り付けられるという悪戯があり、市の警察当局がめちゃくちゃビビってFacebookに「やめてくれ~~」という投稿をする事件も起きました。

それほど何かと話題の作品ということですね。

私は正直イマイチでしたが、ホラーが好きな皆さんは是非劇場で鑑賞してください!

「おい、めちゃくちゃ面白いじゃねぇか嘘つき(`Д´」

といったコメント、お待ちしております。

 

それでは、今日はこのぐらいで~

7 COMMENTS

asami

こんにちは!

これ、私も昔の作品見たことないのですが、見たいなぁと思っていました!
予告動画やなのんさんの解説読んでいたら更に見たくなったー!なので見てこようと思います(*’▽’*)
なのんさん、結構日本で公開前の映画見ているようですが、もしかして海外にお住まいなんですか??

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videonanon

asamiさん、コメントありがとうございます!
そういうことを言って貰えると本当に嬉しいです…!是非行ってみてください!
いえいえ〜海外に親類が居るので訪れた際にまとめて鑑賞しているだけで、日本に住んでいますよ(^ ^)

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いごっそう612

前作観てるのでとっても気になっています。
確実に観に行く予定なので、ちょっと記事飛ばして読みましたスイマセ~ン
なかなか手厳しい評価( ´艸`)ホラー好きなので楽しめるかなぁ~。
楽しみにしています。

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videonanon

いごっそう612さん
お、観にいくんですね!読んでいただきありがとうございます〜。
もしかしたら私が怖いホラー映画を欲しすぎているだけかもしれないですけど、なんか物足りなかったんですよねぇ…。
ペニーワイズはなかなか気持ち悪くて良かったですけどね。
結婚記念日のお祝いを終えてからゆっくり行ってくださいよ〜!

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朱縫

こんばんわあ〜お邪魔しまーす。

いつもながらすごい分かりやすいレビューですねえ〜!
ホラーは苦手なんですけどITは観てみたいです。
しかし邦題はホンマやめてほしいですよね。

そして最後の「それでは、」が、「それは、」になってます…かな?

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videonanon

朱縫さん!
コメントありがとうございます。
その言葉、とても嬉しいです…!自分ではいつも読みにくいな〜と頭を悩ましていたので…。
個人的にはホラーが苦手でも大丈夫だと思いますよ!ちょっと痛々しいシーンもあるけどね。
邦題ほんといつもださいですよね。
修正しました!ご指摘助かります。
ありがとうございます。

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朱縫

すごく読みやすいです〜。
画像の配置のバランスも絶妙!

よかった、あってて…
誤字とか自分では全然気づいてなかったりしますもんね〜。

また覗きにきまーす!

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