映画『1922』【あらすじ・評価&ネタバレ結末】何とも言えない気持ちになる…。

※下方の「ネタバレ結末」&「総評」以外は基本的にネタバレを含みません。

作品情報

基本情報

邦題(原題):『1922』

製作国:アメリカ

上映時間:102分

日本公開日:2017年10月20日(Netflixオリジナル)

監督:ザック・ヒルディッチ

キャスト登場人物

トーマス・ジェーンウィルフレッド・ジェームズ

お父さん。なんだか不思議な雰囲気の男。

モリー・パーカーアルレット

気が強く、単純なお母さん。

ディラン・シュミットヘンリー

2人の息子。お父さんの方が好きみたい?

予告編




作品紹介

私からのコメント

こんばんは!なのんです~。

 

今日はNetflixオリジナル作品の『1922』を見てきました。

ジョージ・オーウェルの『1984』が一瞬脳裏をよぎりましたが、こちらはスティーヴン・キングの同名小説を映画化したものとなります。

ついこの前の9月29日に、同じくキング原作の『ジェラルドのゲーム』がNetflixで公開されたところなのにめちゃくちゃ早いですね~。

11月(来月)3日公開の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』といい、最近波に乗ってきている?

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年)【あらすじ・評価&ネタバレ結末】ホラーとして観るには物足りない

まあでも彼の小説の映像化はもう30.40年ずっと続いてるしこんなものか。

ちなみに劇場公開された直近の作品はこちらの『セル』。

映画『セル』【あらすじ・評価&ネタバレ結末】感染した人間が大暴れ。そしてまさかのラスト…

見た後に心がもやもやします。

 

さあ、それはいいとして今作ですが、2010年に出版されたFull Dark,No Starsという小説に収められた、短編のうちの1つになります。

直訳すると「星のない真っ暗闇」という意味ですが、まさにそんな原題にふさわしい暗い暗い話が4つ入っています。

日本語版では2冊に分けられ、そのうち『1922』はもう一つ『公正な取引』と共に収められている。

1922 (文春文庫)

1922 (文春文庫)

  • 著者 スティーヴン キング
  • 価格 ¥741
  • 商品ランキング 200788位
  • 出版社 文藝春秋

 

主人公を演じるのはトーマス・ジェーン。

そう、2007年のキング原作『ミスト』の主人公を演じていた方です!

ミスト (字幕版)

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  • 価格 ¥300
  • 商品ランキング 17669位

他にも2004年版『パニッシャー』の主人公や、今年(2017年)公開の戦争映画『パシフィック・ウォー』にも出演されています。

 

そして妻を演じるモリー・パーカー。私の知っているところだと、政治家の権力争いを描く人気シリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などに出演されています。

息子を演じるのはディラン・シュミット。正直名前は初めて聞きました。

カナダ生まれの美少年です!最近出始めたところみたいなので、今後の活躍に期待です(^v^)

評価

65点

まず言っておきますが、これはホラー映画じゃありません。

スティーヴン・キングの名とポスター、あらすじからそんな匂いはしますが違います。

わずかにホラー気味のサスペンス風ヒューマンドラマです。

 

大きな起伏はなく、希望もなく、本当にただただ暗いです。まさに『Full Dark,No Stars』。

「えー全然事態好転しないなー」のまま終わってしまいます。

 

しかし意図してなのか、コメディ的要素が少し多めでもあります。

しかも主人公が怖い顔のまま面白い行動をとったりするから、途中何度か笑ってしまった。

 

ちなみに世界恐慌が1929年に起こり、文字通り世界中が不況に陥る年なのですが、その原因の一つとして1920年代の農業恐慌があげられます。つまり1922年に始まるこの物語は既に不況の真っただ中だということになります。

それを意識して鑑賞してみると、より面白いのじゃないでしょうか。


あらすじ(ネタバレなし)

主人公のウィルフレッド・ジェームズが1922年に犯した罪について、1930年にホテルの一室から振り返る形で物語は進行します。

 

1922年、主人公のウィルフレッドは妻のアルレット、そして息子のヘンリーを合わせて3人で暮らしていました。ぽつんと家があり前は一面の畑という、アメリカの田舎によくあるやつですね。彼らは農業を営んで生活していました。

妻アルレットは親から土地を受け継いでおり、田舎にはうんざりなのでそれを売って都会に出たいと言います。

しかし夫のウィルフレッドは拒絶。息子のヘンリーもシャノンという恋人ができたために拒絶します。

弁護士まで味方につけて何が何でも売却しようとするアルレットですが、それに対し父子はある行動に出ます。

だがやがてそれが悲惨な結果をもたらすのであった…。

レンタル情報

定額制の動画配信サービスを提供している各社Hulu・U-NEXT・Netflix・dTV・Amazonプライムビデオ・TSUTAYA TV・ビデオマーケット・au ビデオパス)を調査対象としています。
Netflixオリジナルだヨ!(^v^)
Netflixはいいぞ。

ネタバレ結末

※見鑑賞の方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は1930年。世界恐慌真っただ中です。

主人公のウィルフレッド・ジェームズは1922年に犯した罪について手帳に記していきます…。

 

時は1922年。

アメリカの田舎で農業を営んで暮らす3人家族がいました。夫のウィルフレッド、妻のアルレットと息子のヘンリーです。

妻が親から相続した土地を耕して3人は生活していました。

 

しかしそんな中、妻アルレットは土地を手放して都会で暮らしたいと言い出します。

夫はここでの生活と、農地を守るため拒否。息子のヘンリーもシャノンという彼女ができたため拒否。

だが妻は着実に土地を大企業に売却する話を進め、弁護士までついています。

ウィルフレッドはそれを止めるには妻を殺すしかないと考え、息子を説得します。そしてある日の夜、妻を酔わせた上で2人で殺害してしまいます。

井戸に死体を放り込んだウィルフレッドですが、後日覗いてみると死体に大量のネズミが群がっていました。

 

さて、それから妻との話を進めようと企業の方が来たり、保安官が来たりとしますが2人は協力してうまく隠し通します。

ちなみに井戸には飼ってる牛を突き落とし、その処理という名目で埋めてしまいます。

大胆過ぎる行動に思わず笑ってしまう。

 

これで無事解決かと思いきや、ウィルフレッドは死んだはずの妻を屋内で目撃したり、ネズミに過剰に反応してしまうようになる。

そんな中でなんと、息子が彼女のシャノンを妊娠させてしまう。

これがきっかけで父子はすれ違うことが多くなり、そしてシャノンの方は父親に遠くの養育院に飛ばされてしまう。

シャノン父にはお金を払えと言われ、息子のヘンリーには駆け落ちするからお金をくれと言われ、頭を悩ませるウィルフレッド。加えてヘンリーは「ハンクと呼んでくれ!」と謎の要求。



ある日、お金が足りなくなり町に借りに出かけると、帰る頃に息子の置手紙を発見。

息子「父さん、トラックを借りるよ。行き先が分かっても追ってこないで。」

パパは物分かりがいいので本当に追いません。ついに1人になっちゃいます。そしてこの頃から死んだ妻が見える現象やネズミに悩まされる頻度が高くなります。

 

1人になり、どことなく自暴自棄な感じになってきたウィルフレッド。

そして妻の遺品を漁っているとネズミに噛まれてしまう。激昂した彼はワイルドにネズミを踏み潰し、噛まれた後に包帯を巻く。

 

しかし数日してから包帯を外すと、なんと壊死していました!病院に行こうにも大雪でエンジンがかかりません。

仕方なく自分で手当てをしていると、またもや死んだ妻に追いかけられる。地下室まで追い詰められた彼は、妻の耳から息子のその後を知ることとなる。

 

~~~~~~~~~~

家を出た後息子は強盗をして、続いてシャノンを養育院から連れ出しました。2人で強盗や窃盗行為を繰り返すようになり、新聞でも手配されます。

ある日、お店で見つかった2人は逃げようとしますが、シャノンが撃たれてしまう。ヘンリーはシャノンを担いで小屋に逃げ込むが間に合わず死亡。

ショックを受けたヘンリーは彼女の亡骸の横で寝転がり、凍死して共に亡くなりました。

~~~~~~~~~~

 

ウィルフレッドは壊死した部分を病院で切り取ってもらい、無事命を取り留める。

息子の遺体が搬送されてきたので確認しますが、ネズミにより大きく損傷していました。彼は最高級の葬式を要求した上出席しますが、なんと自分1人です。

流石に泣けてくるよ…。

と思ったら死んだ妻も良い姿勢で後ろの方に座っていました。これは笑っちゃう。

 

家に帰ったウィルフレッドは早速お隣さん(シャロン家)を訪れ、シャロン父に土地を買ってくれないかと持ち掛ける。

土地を手放したくないがために妻を殺したのに、皮肉ですね。

シャロン父「困ってるんだな…はは。」

お、娘亡くなったのに余裕なのか?と思いきや

「妻に逃げられた。年始には女房がいたのに、年末には独りだ。新年を一緒に迎えた子供たちが、年末にはこの世にいない。我々は地獄に向かっている。

そう泣きながら語るシャロン父と、黙って聞くことしかできないウィルフレッド。結局追い返されてしまう。

家に帰ると、家族を失った後も一緒に暮らしていた牛が死にかけていた。銃で撃ち殺して楽にしてあげます。

 

その後、お隣さんは数年粘ったが、結局土地を買い上げられてしまった。

一方ウィルフレッドは、当初妻が行きたがっていたオマハに行き工場で働くも、作業場のネズミが気になり辞めてしまう。

その後は息子が旅した後を辿って思い出に浸ったりし、最初妻を殺したのは間違いだったかも。ほかに選択肢はあったかもしれないのに…という最悪の結末に。

ホテルの部屋に戻ると、死んだ妻アルレット、息子ヘンリーそしてシャノンが包丁を持って立っていた。

「結局は、誰も逃げられないのだ」

~THE END~

総評

んえ~~身の毛がよだつラストシーンですね。どこまで悲惨なんだ。

 

ちなみに原作のラストシーンでは、

 

ネズミに噛み殺されるぐらいなら自殺するぅ!という主人公だが、しかし銃がなく…。

後日新聞で彼の死亡が報道され、自分で自分を噛み殺したような跡が残されていたんだとさ。

 

妄想に取りつかれておかしくなったって訳ですね。

スティーヴン・キングの作品って、現実と虚構が入り混じったまま終わり、「さあ、どっちだったでしょう!」的なものがめちゃくちゃ多い。なんだかもやもやする。

 

では、今日はこの辺で~

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